竹取物語


くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝 11


「あなたの名前は」と聞くと、「私
の名は、うかんるり」と答え、す
っと消えてしまいました。
山をみると、登る手段がないほ
どけわしい山でした。
山の側面を登っていくと、この世
の物とは思えないほど美しい花
の木が、何本も立っていました。



そして、山からは、金・銀・るり色
の水が、さらさらと流れています。
その川には、いろいろな色の玉で
作った橋がかかっていました。
橋の近くには、光輝く木が数えき
れないほど立っています。


        つづく