2017-08-14 竹取物語 童話 阿倍の右大臣と火鼠の皮衣 6 安倍は、化粧を丁寧にして、出か ける支度をしました。 かぐや姫の婿として、屋敷に泊ま ることになるだろうと思い、木の枝 に歌をつけて持って行きました。 かぎりなき思ひに焼けぬ皮衣 袂かわきて今日こそは着め 安倍は、火鼠の皮衣を持って、 かぐや姫の家へ行きました。 おじいさんが、皮衣を受け取り、 かぐや姫にみせました。 すると、かぐや姫が。 「立派な皮ですね。でも、これが 本物の火鼠の皮衣だという証拠 は、何もありません」 つづく