2017-08-15 竹取物語 童話 阿倍の右大臣と火鼠の皮衣 7 「姫。ともかく、あのかたを、家の 中へ入れてあげましょう。この世 では見ることができない皮衣だと いっています。姫、本物だと思い なさい。あのかたを、これ以上困 らせてはいけませんよ」 おじいさんは、安倍を座敷の中へ 招きいれ、お茶をすすめました。 「今度こそ、姫はこのかたと結婚 することになるだろう」 おじいさんとおばあさんは、そう 思いました。 つづく