竹取物語


大伴御行大納言と龍の頸の玉 9


神様の助けがあれば、南の海に
漂着できると思うが。あなたを船
に乗せたばかりに、こんなことに
なってしまうなんて・・・」
船頭は、泣きだしました。



「船に乗ったら、船頭だけを信頼
するものだ。それなのに・・・なぜ
頼りないことをいうのか」
船酔いのため、大納言は口から
物をはきながらいいました。


         つづく