竹取物語


大伴御行大納言と龍の頸の玉 10


「わしは、神様ではないので、何
もできません。強い風が吹き、波
が荒く、その上雷まで・・・。これ
は、ただごとではありません。あ
なたが、龍を探し殺そうと思って
いるから、こんなことになってい
るのです。龍が怒っているのです
よ。早く神様に祈ってください」



「神様、どうかわしの話を聞いてく
ださい。わしは、かぐや姫が望んだ
龍の頸についている玉が欲しくて、
龍を探し殺そうとしました。もうそん
な恐ろしいことはしません。神様、ど
うか許してください」


          つづく