帝のお召しに応じないかぐや姫 1
帝は、美しいかぐや姫のうわさ
を聞き、内侍(ないし)中臣の房
子に命令しました。
「おおぜいの男の心を乱し、誰
とも結婚しないかぐや姫は、ど
んな女性なのか。かぐや姫の家
へ行き、じっくり見てきなさい」
使者の房子は、かぐや姫の家へ
行きました。
おじいさんは、帝の使いがきた
ので恐縮し、使者を座敷に通し
ました。
「帝が、美しいかぐや姫を、よく
みてくるようにといわれたので、
かぐや姫に会いにきました」
使者は、おばあさんに伝えました。
つづく