竹取物語


帝、かぐや姫の昇天を確かめる 19


そして、帝に献上するようにと、頭
中将を呼び依頼しました。
中将が、壺を受け取ったので、天
人がかぐや姫に天の羽衣を着せ
ました。



すると、ふしぎなことに、悲しい気
持やなごりおしい気持が、かぐや
姫の心からすっと消えてしまいま
した。



姫は、月の車に乗り、百人ほどの
天人と一緒に、月の世界へ帰って
行きました。
帝の兵士・二千人とおじいさん・お
ばあさん・使用人たちが、かぐや姫
を見送りました。


        つづく