帝、不死の薬を高い山で焼く 1
かぐや姫が、月に帰ってしまった
後、おじいさんとおばあさんは、
毎日泣いています。
二人がどんなに泣いても、かぐや
姫が月から帰ってくるわけではあ
りません。
二人のことを心配した人たちは、
かぐや姫が残した手紙を読んで
聞かせました。
すると、おじいさんが、「これか
ら何をするために、命を大切にし
なくてはならないのだ。誰のため
に、命を大切にするのだ」といっ
て、薬も飲みません。
おじいさんは体が弱ってしまい、
ずっと寝室で横になっています。
つづく