火とぼし山


  次郎、西の村へ 10


年頃になった二人は、いつしか強
く心をひかれるようになっていた
のです。



三日後。
次郎は、西の村へ引っ越していき
ました。
「次郎さん。約束を忘れないでね。
七日後、会えるのを楽しみにして
いるわ」



「おらも、きよちゃんに会えるの
を、楽しみにしているよ」
次郎は、なごりおしそうに、西の
村へ引っ越していきました。


        つづく