火とぼし山


    再会 3


しかし、歩いても、歩いても、な
かなか次郎の所へたどりつけま
せん。
小さな火をみてから、一時間後。
やっと、次郎の所へたどりつきま
した。
家を出てから、どのくらいの時間
がたっているのでしょうか。



「次郎さん。会いたかったわ」
きよは、次郎にかけよりました。
「きよちゃん。ほんとにきてくれ
たのだね。ありがとう。おらも、
きよちゃんに会いたかった」
次郎は、笑顔できよを迎えてく
れました。



次郎の笑顔をみたとたん、きよ
は疲れがいっぺんにふきとびま
した。


       つづく