2017-11-11 火とぼし山 童話 再会 2 しばらく行くと、あたりが真っ暗 になりました。 きよはあかりに火をともし、諏訪 湖のまわりを足早に歩いて行き ました。 「次郎さん。早く火をたいてね」 きよは、心の中で祈りました。 西山に、ぽっと小さな火がとも りました。 次郎と約束していなければ、み のがしてしまいそうな小さな火 でした。 「あっ、次郎さんだ。約束通り火 をたいてくれたのね。次郎さん、 ありがとう」 きよは、遠くにみえる火を目印に して、諏訪湖のまわりを歩いて行 きました。 つづく