2017-11-13 火とぼし山 童話 再会 4 次郎の笑顔をみたとたん、きよ は疲れがいっぺんにふきとびま した。 「次郎さん。この一週間、とて も長かったわ。時間が止まって いるのではないかと思ったくらい」 「おらも」 二人は、再会できたことを、心か ら喜びました。 「はい、次郎さん。むすびよ」 「むすび?」 「次郎さんに食べてもらおうと 思って、持ってきたの。さあ、食 べて」 きよは、むすびをわたしました。 「うまいっ」 つづく