2017-11-14 火とぼし山 童話 再会 5 「おいしいでしょ。次郎さん」 「うん、おいしい。きよちゃん、 中に入っている梅ぼしも、おいし いね」 「その梅ぼし、私がつけたの」 「へぇー、上手につかっているね。 きよちゃん。このむすび、温かい けれど、どうしたの」 「私、手で温めながら、歩いてき たの」 二人は、ならんでむすびを食べ ました。 「次郎さん。今、どんな仕事をし ているの」 「田んぼの草取りや、野菜の収 穫をしている。蚕も飼っているよ」 「蚕を?」 つづく