2017-11-21 火とぼし山 童話 湖の氷の上を歩く娘 3 「あぶない」 「そっちへ行ってはだめ」 明神さまは、はらはらしながら、 娘の後をついていきました。 「娘よ。なぜ湖の氷の上を歩く のじゃ。湖の氷は、まだ薄い。 湖に落ちれば、死んでしまうぞ。 このわしでさえ、今夜初めて氷 の上を歩いたのじゃ。おまえは、 ほんとにむてっぽうな娘じゃのぅ」 明神さんは、心の中で娘に話し かけました。 つづく