2017-11-25 火とぼし山 童話 湖の氷の上を歩く娘 9 娘をみとどけ安心した明神さまは、 下諏訪の奥さんのやしきへいそぎ ました。 「ただいま」 「おかえりなさい。遅いから心配 していたのよ」 奥さんが、ほっとした顔でいいま した。 「ここへくる途中、湖の氷の上で、 娘に会ってのぅ」 「氷の上で、娘さんに?」 「湖の氷は、まだ薄い。娘が湖に 落ちたら大変だと思って、そっと 後をつけたのじゃ。 つづく