2017-11-27 火とぼし山 童話 湖の氷の上を歩く娘 11 「なんでございましょう」 「夜中に、湖の氷の上を歩く娘が いるのじゃ」 「氷の上を歩く娘? 明神さま。湖 の氷は、まだ薄い。氷の上を歩く なんて、危険です。こんな寒い日 に、湖に落ちれば死んでしまいま すよ」 足長が、心配していいました。 「だから、娘が湖に落ちないよう に、二人でみはっていてほしいの じゃ」 「明神さま。娘は、なぜ氷の上を 歩くのでしょう。しかも、夜中に」 手長が聞きました。 つづく