火とぼし山


  月に一度の出会い 2


きよは、次郎のことを考えながら、
湖のまわりを足早に歩いて行きます。
しかし、歩いても、歩いても、なか
なか次郎の所へたどりつけません。



何時間もかけ、やっと次郎の所へ
つきました。
「次郎さん。今夜は、湖のまわりを
歩いてきたの。だから、遅くなって
しまった。次郎さん。会いたかったわ」
「きよちゃん。遠い所をご苦労さま。
待っていたよ」
次郎は、笑顔できよを迎えてくれま
した。


          つづく