2017-12-07 火とぼし山 童話 月に一度の出会い 8 「おれ、きよちゃんと会う日には、 家に用事があるといって、ここへ きていたんだ」 「次郎さん。なぜ、ほんとのことを、 主人にいわなかったの。最初にき ちんと話しておけば、なんでもない ことなのに。次郎さんは、私と会う ことが迷惑だったの」 きよが、強い口調でいいました。 次郎は、こんなきよをみたことが なかったので、びっくりしました。 「いや、ちっとも迷惑ではない。 ただ、きよちゃんのことを、主人 に話せなかったんだ」 つづく