2017-12-08 火とぼし山 童話 月に一度の出会い 9 「なぜ話せなかったの」 「なんか、はずかしくて。そん なにしょっちゅう家に帰るのは おかしいと、主人にといつめら れた。だから、きよちゃんのこ とを話したんだ」 「そうしたら、なんていったの」 「きよちゃんとは、月に一度、会 ったらどうかといわれた。野良の 仕事が忙しいから、そういったの だろうけれど」 「一カ月も、次郎さんに会えないな んて、私さみしい」 そういって、きよは家に帰っていき ました。 つづく