2017-12-09 火とぼし山 童話 月に一度の出会い 10 「おや? 向こうから歩いてく るのは、あの娘だ。名前は、な んていったかのぅ。そうそう、き よとかいっとったな。湖の氷の 上で会ってから、ずいぶんたつ のぅ。何日ぶりじゃろ。 あの夜は、あの娘、とてもうれ しそうな顔をしていたのに、今 日はなんだか元気がない。どう したのじゃろ。青年とけんかで もしたのかな」 明神さまは、奥さんの所から、上 諏訪のやしきへもどる所でした。 つづく