2017-12-10 火とぼし山 童話 月に一度の出会い 11 「まあ、どんなに仲がよくても、 たまにはけんかもするさ。この わしだって、妻とけんかをする。 わしが、このように妻のやしき へ通うようになった原因だって、 ほんのささいなけんかだったも のな」 明神さまは、奥さんとけんかし た日のことを思いだしました。 「娘よ。青年と仲良くしたまえ。 けんかをしたのなら、一日も早 く仲直りしなさい。けんかが長 びくと、ろくなことはないからのぅ」 明神さまは、心の中で娘に話し かけました。 つづく