2017-12-12 火とぼし山 童話 月に一度の出会い 13 「大好きな二人が、一カ月も会 えないなんて、つらいだろうな。 なんで会えないのじゃろ。 娘が青年に会いたいと思うのも、 無理はないのぅ」 娘の後姿をみながら、明神さま は小声でつぶやきました。 「娘よ。青年と会えない日には、 心の中で話をしなさい。そうす れば、さみしくないぞ。一ヶ月 なんて、あっという間じゃ。娘 よ、元気をだしなさい」 明神さまは、心の中で娘に話し かけました。 つづく