女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


    プロローグ 6


こどものいない長者夫婦は、その子
に「ふく」と名前をつけ大切に育て
ました。
ふくに乳を飲ませてくれたのは、清
太の母でした。
清太とふくは、実の兄弟のように仲
良く育ちました。



それから三年がすぎました。
八ヶ岳のふもと、佐久の庄屋の家に、
かわいい女の子が生まれました。
長い間こどもが授からなかった夫婦
は、大喜び。
きよと名づけられた女の子は、心の
優しいこどもに育ちました。


        つづく