女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


    プロローグ 5


十一カ月後。
守屋山のふもとの村に、元気な男
の子が生まれました。
清太と名づけられた男の子は、す
くすく大きくなりました。



清太が生まれて一カ月後。
桜の花が満開になったある日。
朝日長者の門前に、生後一カ月位
の女の子と、梶の紋がついたお守
りが置いてありました。



「神様が、わしら夫婦の願いを、や
っときいてくださった。ありがたい
ことじゃ。この子は、神様が授けて
くださったこどもにちがいない」


       つづく