2018-01-05 火とぼし山 童話 湖を泳ぐ娘 6 「あの火が、二人の合図なのか。 それにしても、小さな火じゃのぅ」 「きよは、あの火がともるのを、 待っていたのね。あの火は、二人 をつなぐ命の火なのでしょうね」 手長がしんみりいいました。 手長と足長は、小さな火をめが けて泳いでいくきよの姿を、い つまでもじっとみていました。 「無事に、湖をわたり終えます ように」と祈りながら。 つづく