2018-01-09 火とぼし山 童話 湖を泳ぐ娘 21 「次郎さん、魚よ」 「魚?」 「泳いでいる途中、つかまえたの。 後で焼いて食べよう」 きよは、次郎に魚をわたしました。 「きよちゃん。早く髪をかわかさな いと、かぜをひくよ」 次郎は、自分のてぬぐいを、きよ にわたしました。 きよは、そのてぬぐいで髪をふき ました。 次郎のにおいが、ぷーんとしました。 つづく