2018-01-10 火とぼし山 童話 湖を泳ぐ娘 22 きよと次郎は、いつものように、 一晩中語りあかしました。 楽しいひとときでした。 その後。 きよが、次郎の所へたどりつく 時間が、だんだんに早くなりま した。 会うたびに、十分二十分と、早 くなっていったのです。 「きよちゃん。今夜は、ずいぶん 早かったね。いつもより早く家を でたの」 ふしぎに思い、次郎が聞きました。 「いつもと同じ時間よ」 きよは、そういいました。 つづく