2018-01-19 火とぼし山 童話 湖を泳ぐ娘 31 「次郎さん。うそつきなんていっ て、ごめんね。でも、次郎さんは、 ほんとのことをいっていない」 「きよちゃん。おれ、うそなんか いっていない」 「ほんと? 次郎さん」 「ほんとだよ」 きよは、次郎の顔をじっとみました。 次郎は、目をそらしました。 「私にはわかる。次郎さんが、その 人と会っているということが」 「・・・・・・」 「次郎さん。その人と会っているで しょ」 「きよちゃん。なぜわかるの」 つづく