2018-01-18 火とぼし山 童話 湖を泳ぐ娘 30 「考えすぎだよ」 「じゃあ、見合いをした人と会 うため」 「その人とは会っていない」 次郎が、ぶっきらぼうにいいま した。 「なんて冷たいいいかたなのだ ろう」 きよは、心の中でつぶやきました。 「次郎さんのうそつき」 きよが、強い口調でいいました。 次郎は、はっとしました。 「おれが、うそつき?」 大好きなきよから、うそつきと いわれ、次郎はショックでした。 つづく