火とぼし山


   新しい出発 8


「手長。そんなことをしたら、わし
らもうずにまきこまれてしまうぞ」
足長が、うずをみていいました。



すると、手長がいいました。
「私、きよのためなら、どんなこ
とでもしてあげたい。あなた、私
を背負って、うずのまわりを歩い
てくださいな。私が、きよを助け
出すから」と。


       つづく