2018-01-31 火とぼし山 童話 新しい出発 9 「わかった。でも、手長、くれぐ れも気をつけておくれ」 足長が、心配していいました。 足長は手長を背負い、ごぉーと 音をたてているうずのまわりを、 ゆっくり歩きました。 「明神さま。これからうずのま わりを歩きます。どうかわしら をしっかりお守りください」 手長と足長は、心の中で明神 さまにお願いしました。 「よし、わかった。手長、足長。 きよのことをたのんだぞ」 どこからか、明神さまの声が聞 こえてきました。 つづく