2018-02-01 火とぼし山 童話 新しい出発 10 手長は、長い手で、うずの中をか きまわしました。 しかし、何もひっかかってきません。 「あぶない。あなた、気をつけて」 「手長。おまえこそ、気をつけろ」 二人は、何度もうずの中へひ きこまれそうになりました。 「手長、もうやめよう。こんなこ とをしていると、わしらまでうず にまきこまれてしまう」 「あなた。きよのために、もう少 しがんばりましょう」 つづく