火とぼし山


   新しい出発 14


「手長、足長。ご苦労さま。きよ
を助けてくれてありがとう」
明神さまは、二人に何度も礼を
いいました。



「さあ、そこへきよをねかせてお
くれ」
「はい」
手長と足長は、ふとんの上にきよ
をねかせました。



「きよ」
「きよ」
「なぜ、うずにはまったのじゃ」
明神さまは、心の中できよに話し
かけました。


      つづく