火とぼし山


   新しい出発 17


「私が、じゃまだなんて」
「次郎は、大きな農家の一人娘
とつきあっていただろ。主人から、
姪と結婚してほしいといわれ、ど
うしたらよいのかわからなくなって
しまったのだろう。



次郎は、小さな時から、おまえ
のことが大好きだった。でも、将
来を考えると、大きな農家のむ
こになった方がいいと思ったの
だろう」
「そんな・・・」
そういったまま、きよはだまって
しまいました。


        つづく