2018-02-09 火とぼし山 童話 新しい出発 18 いくら明神さまが話しかけても、 きよは何も答えません。 「明神さま。きよは、だいじょう ぶでしょうか」 手長が心配して聞きました。 「だいじょうぶじゃ。三日もすれ ば、意識がもどるだろう」 「意識がもどれば、おぼれた時 のことを思い出すのでしょうか」 「さあ、それはわからん。ちゃん と記憶がもどるといいのだが」 明神さまが、心配していいました。 つづく