2018-02-10 火とぼし山 童話 新しい出発 19 「手長、足長。今日はご苦労じゃ った。家にもどって、ゆっくりお休 み。きよのことは、心配するな。 後は、わしが世話をするから」 「じゃあ、明神さま、よろしくお願 いします」 手長と足長は、家へ帰りました。 きよは、意識がもどらないまま、 眠り続けました。 きよ。おまえは、次郎ひとすじ じゃったのぅ。結婚する前のお なごが、たった一人の男性を、 十数年も思い続けるなんてす ごい。 つづく