2018-02-12 火とぼし山 童話 新しい出発 21 きよ。次郎のことは忘れるのじゃ。 心がはなれてしまった人に、いく ら心をよせてみてもどうなるもの ではない。次郎のことは、忘れて しまいなさい。そして、一日も早く、 きよにふさわしいすてきな人をみ つけてほしい。 明神さまは、眠り続けるきよの顔 をみながら、心の中で話しかけま した。 三日後。 きよの意識がもどりました。 「きよ。気がついたか。よかった のぅ」 明神さまが、ほっとした顔でいい ました。 つづく