火とぼし山


   新しい出発 20


普通のおなごは、「あの人が好
き」「この人が好き」と、いろいろ
な男に心をうばわれるものじゃ。



次郎も、主人の姪に会うまでは、
きよのことが大好きだった。でも、
みよに会ってから、次郎の心は
だんだんに変わっていったのだ
ろう。そして、次郎は、大きな農
家のむこになりたいと思うように
なったのだろうな。


        つづく