2018-02-18 火とぼし山 童話 新しい出発 27 「やはり、きよは何もおぼえて いないのですね。自分の名前 も、大好きだった次郎のことも、 みんな忘れてしまったなんて。 かわいそうに」 手長は、きよの気持を思うとや りきれません。 「手長、足長。そういうわけな ので、きよが眠っている間に、 静岡までつれていってほしい」 「はい、わかりました」 つづく