火とぼし山


   新しい出発 28


手長と足長は、ぐっすり眠って
いるきよを、静岡までつれてい
きました。



次の朝。
「きよ。目がさめたか」
「はい。あなたは?」
「わしは、足長じゃ。そして、こ
ちらが手長」



「私を、淵から助けてくれたか
たですね。その節は、大変お
世話になりました。助けていた
だきありがとうございました」
きよは、手長と足長にお礼をい
いました。


       つづく