[童話]女神さまからのおくりもの
女神さまからのおくりもの 137
第七章 女神さまからのおくりもの 16
「私の使命は、何でしょうか」
「心をしずめ、自分の心に聞いてみなさい。そう
すれば、わかります。あなたは、庄屋の一人娘と
して生まれ、今まで何不自由ない生活をしてきま
した。しかし、世の中には、貧しい人たちが大勢
います。その人たちのために、力になってあげな
さい」
「女神さま。どうか清太さんに会わせてください。
お願いします。」
きよは、何度も女神さまにお願いしました。
「さっきもいったように、清太に会わせることは
できません。でも、ひとめだけ、清太の元気な姿
をみせてあげましょう。清太の姿をみたら、家に
帰り使命をはたすことができますか」
つづく