女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 138


第七章 女神さまからのおくりもの 17


「はい」
きよは、女神さまと約束しました。
「白駒。清太の姿がみえる場所へ、きよを案内
してあげなさい」
「では、きよさん。行きましょう」
白駒は、野をこえ里をこえ、走っていきます。


やっと麦草峠に着きました。
「きよさん。もうすぐですよ」
しばらく走ると、コメツガ・シラビソの森があ
りました。
大きな木の根元には、黄緑色のこけがはえてい
ます。


        つづく