牛に乗ったお玉さま

[童話]牛に乗ったお玉さま


牛に乗ったお玉さま 6


お玉も、いつしか坊さんのことが好きになっ
ていたのです。
「死ななくてもよかったのに。なぜ死んでし
まったの」
「坊さんが好きだといってくれればよかった
のに」


一人娘をなくした長者夫婦は、なげき悲しみ
ました。
黒もお玉を慕って、「もぉー、もぉー」とな
き続けました。


         つづく