牛に乗ったお玉さま

[童話]牛に乗ったお玉さま


牛に乗ったお玉さま 7


その後。
おとなしかった黒は、だんだんに気が荒くなり、
あばれるようになりました。
そのため、長者はお玉がかわいがっていた黒を、
やむなく首を切り殺してしまいました。
両親は、黒を供養するために、小さな祠をつく
りました。


池のほとりに立っていると、お玉をしたってな
く黒の声が聞こえてくるそうです。
お玉と坊さんが亡くなった池を、村人たちは
「お玉が池」というようになりました。


        おわり