[童話]富士山の好きな少女
富士山の好きな少女 6
湖面をみると、富士山と黄金色の太陽が、さかさ
に映っています。
その時、うす青色の富士山が、「ぱっ」とあざや
かな桃色に変わりました。
そして、桜の花の香りが、ぷーんとしてきました。
すると・・・。
富士山の真上から、桜色のドレスをきた女の人が、
ふわっと舞いおりてきました。
女神さまのような、美しい人でした。
「私は、富士山に住んでいるこのはなさくや姫で
す。あなたに会えるのを楽しみにしていました。
あなたは、富士山が好きなのですね。それに、な
んて心のやさしいしい少女なのでしょう。
つづく