2019-12-02 開善寺の早梅の精 童話 [童話]開善寺の早梅の精 開善寺の早梅の精 11 「私、文次さんとゆっくりお話がしたいの です」 「梅香さん。ほんとにおじゃましていいの かな」 文次が、聞きました。 「どうぞ、えんりょなく。おいしいお酒を ごちそうしますよ」 誘われるままに、文次は女の人の後をつい ていきました。 文次は、りっぱな書院に案内されました。 床には、禅語の軸がかかっています。 唐胴の一輪ざしには、梅がさしてありました。 部屋の中は、梅の花の香りでいっぱいでした。 つづく