うぐいすの橋

[童話]うぐいすの橋


うぐいすの橋 3


「かなさんは、私を家につれていき、手当てを
してくれましたね。今日は、お礼にやってきま
した。今日は、かなさんの願いを、何でもかな
えてあげますよ。さあ、かなさん。なんでもえ
んりょなくいってください」
「では、この深い谷に、長い橋をかけてくださ
い」
かなは、うぐいすにお願いしました。


「この谷に、橋をかければ良いのですね。ちょ
っと待っていてくださいね。すぐ橋をかけます
から」
うぐいすは深い谷間にむかって、「ほーほけき
ょ」と鳴きました。
すると。
何千羽といううぐいすが、深い谷間からまいあ
がってきました。
そして、あっという間に、うぐいす色の橋がか
かりました。


        つづく