2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

火とぼし山

火とぼし山7 「とうちゃん、かあちゃん。行っ てきます」 「きよ、気をつけて行くのだよ。 次郎君によろしくな」 父と母が、庭先まで見送ってくれ ました。

ミモザアカシア

「花のほほえみ」より ミモザアカシア

火とぼし山

火とぼし山6 三日後。 次郎は、西の村へ引っ越していき ました。 「次郎さん。約束を忘れないでね。 七日後、会えるのを楽しみにして いるわ」 「おらも、きよちゃんに会えるの を、楽しみにしているよ」 次郎は、なごりおしそうに、西の 村へ引っ越してい…

花のほほえみ2

はてなフォトライフの、 「花のほほえみ2」を更新しま した。 ミモザアカシア・赤い実・百合の 花の写真をのせました。 クリックすると、画像が大きくなり ます。画像を大きくしてみてくださ いね。 花のほほえみ2 http://f.hatena.ne.jp/dowakan/ 「花の…

クロッカス

「花のほほえみ」より クロッカス クロッカス http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20070324#p2

火とぼし山

火とぼし山5 「次郎さん。お願いがあるの。 私と会う日には、大きな火をたい てほしいの。私、その火を目印に して、次郎さんを訪ねていくから」 「目印に火か。いい考えだね。 でも、遠くから火が見えるかな」 「夜になれば、真っ暗だわ。だから、 見える…

ふきのとう

火とぼし山

火とぼし山4 「次郎さん。引越しをしても、私 と会ってくれる?」 「もちろん。きよちゃん、時々会 おうね」 「どうやって会うの」 「おらは、休みがない。だから、 夜しか会えない」 「じゃあ、私が会いに行くわ」 「えっ、きよちゃんが」 次郎が、驚いて…

花のほほえみ2

はてなフォトライフの、 「花のほほえみ2」を更新しました。 水仙の芽・ぼたんの芽・ふきのとう・ 福寿草・いぬのふぐりの写真を のせました。 花のほほえみ2 http://f.hatena.ne.jp/dowakan/ 「花のほほえみ」より ふきのとう 「花のほほえみ1」もどうぞ…

火とぼし山

火とぼし山3 「そう、三日後。仕事が忙しいか ら、早くきてほしいというんだ」 「急な話ね。なぜもっと早くいっ てくれなかったの」 「ごめん。昨夜、決まったんだ」 「次郎さん。どこへ引っ越すの」 「諏訪湖の西にある村。今、白鷺 が飛んでいった方向に…

福寿草

昨日、福寿草の花が三輪咲きました。 今年は寒かったせいか、花の咲くの が二週間位遅かったです。 咲き始めは、花がきれいですね。 「花のほほえみ」より 福寿草

火とぼし山

火とぼし山2 「きよちゃん。おれ・・・」 「どうしたの。次郎さん」 「大事な話がある」 「次郎さん。大事な話って、なに」 「おれ、引っ越すことになった」 次郎が、早口でいいました。

りゅうのひみつ日記

3月15日 よんだ[童話]井戸で鳴く黄金色のにわとり を読んだよ 井戸で鳴くみたい おしまい 井戸で鳴く黄金色のにわとり14 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080315#p1 今、みほようこの日記では、 「井戸で鳴く黄金色のにわとり」を 連載しています。 …

福寿草のつぼみ

「花のほほえみ」より 福寿草のつぼみ

火とぼし山

火とぼし山1 第一章 次郎、西の村へ 信州の諏訪に、美しい湖があります。 湖の名前は、諏訪湖。 「おみわたり」として有名な湖で した。 「次郎さん。みて、白鷺よ」 「白鷺?」 「ほら、あそこ」 きよが、諏訪湖の上空を指さしま した。 白鷺が一羽、西山…

りゅうのひみつ日記

3月14日 よんだ[童話]井戸で鳴く黄金色のにわとり を読んだ 井戸で鳴くのかー おしまい 井戸で鳴く黄金色のにわとり13 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080314#p1 今、みほようこの日記では、 「井戸で鳴く黄金色のにわとり」を 連載しています。 「…

開善寺の早梅の精

開善寺の早梅の精13 「文次さん。昨夜は、ほんとに楽 しかったわ。ありがとう。 来年、梅が咲くころ、ここで会い ましょうね。きっとよ」 どこからか、やさしい声が聞こえ てきました。 「あの美しい女の人は、早梅の精 だったのかもしれない」 文次は、そ…

りゅうのひみつ日記

3月13日 よんだ[童話]井戸で鳴く黄金色のにわとり を読んだ 大島城を守るんだよ おしまい 井戸で鳴く黄金色のにわとり12 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080313#p1 今、みほようこの日記では、 「井戸で鳴く黄金色のにわとり」を 連載しています。 …

ふきのとう

「花のほほえみ」より ふきのとう

開善寺の早梅の精

開善寺の早梅の精12 東の空が、だんだんに明るくなり ました。 「ちゅん、ちゅん、ちゅん」 すずめのなき声も聞こえます。 「わしは、夢をみていたのだろうか。 美しい上品な女の人、舌がとけて しまいそうなうまい酒、おいしい 料理。 あれは、夢だったの…

かきつばたになった少女

かきつばたになった少女1 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20071018#p1 「次の日」「次の日」とクリックす ると、続けて読むことができます。 「かきつばたになった少女」は、 信州の霧ケ峰高原に伝わっている 「かきつばた」の伝説をヒントに して、みほよう…

しらかば

「花のほほえみ」より しらかば

開善寺の早梅の精

開善寺の早梅の精11 女の人は、文次の寝姿をじっとみ ていました。 しきたへの手枕の野の梅ならば 寝ての朝けの袖に匂はむ 女の人は、「ちぎりをかわす相手 が梅の花ならば、翌朝はとてもよ い香りが残っているでしょう」と よんだのでしょうね。 女の人は…

ふきのとう

「花のほほえみ」より ふきのとう

開善寺の早梅の精

開善寺の早梅の精10 すると、 「次は、私がよみますね」 そういって、女の人は、すらすら と歌をよみました。 「どうやったら、こんなに早く、 歌がよめるのだろう」 文次は、ふしぎに思いました。

開善寺の早梅の精

開善寺の早梅の精9 「文次さん。ちょっと待っていて くださいね」 そういって、女の人は、奥へ入っ ていきました。 そして、酒と料理を持ってきました。 「さあ、文次さん、どうぞ。 体が温まりますよ」 女の人は、文次に酒をすすめました。 「うまいっ」 …

開善寺の早梅の精

開善寺の早梅の精8 「どこの人だろう。京の人かな」 文次は、女の人のことが気になり ました。 「文次さん。私の家へ寄っていき ませんか」 「えっ?」 文次は、心をみすかされたような 気がし、どきどきしました。

開善寺の早梅の精

開善寺の早梅の精7 「ところで、文次さん。なぜここ へみえたのですか」 「わしらは、今、甲斐の武田と戦 っている。だが、開善寺の早梅が みたくなって、こっそり戦場をぬ けだしてきたのじゃ」

りゅうのひみつ日記

3月6日 よんだ[童話]井戸で鳴く黄金色のにわとり を読んだよ こともあるんだよ おしまい 井戸で鳴く黄金色のにわとり5 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080306#p1 今、みほようこの日記では、 「井戸で鳴く黄金色のにわとり」を 連載しています。 「井…

開善寺の早梅の精

開善寺の早梅の精6 すると、女の人は軽く会釈をして、 歌を返してきました。 ながむれば知らぬ昔の匂ひまで おもかげ残る庭の梅が枝 女の人は、「昔の美しかった花のお もかげまで、この梅には残っている ようです」と、よんだのでしょうか。