独り居の部屋にかそけき音立てて 娘の生けし茶の実ころがり落ちぬ 一日を共同炊事に立ち働きて ほてる足裏床に伸ばしをり 我がバスのあぐる砂埃は谷越えて 落葉松林にすひこまれゆく 里に来て昔のままなる飯台の 吾が座にすはり老母と茶をのむ
「花のほほえみ」より 岩山つつじ紅葉
ふしぎな鈴9 「そうそう、小桜姫さまはね、… ふしぎな鈴を…もっているですって」 「ふしぎな鈴って…どんな鈴なの?」 「その鈴はね、桜の花びらの…鈴でね」 「みんな聞いた? 桜の花びらの鈴…ですって」 「その鈴を…靜かにリーン・リーン・ リーン…と何回か…
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