2008-12-24から1日間の記事一覧

母の短歌42

お日待ちの朝より炊きし一俵の飯 千個のむすびに握り終へたり おしなべて素枯るる中に株増えて 万年青のみどり凍みに耐へたり 七十路越ゆれば一日一日が貴しと 従兄弟の言ふをしみじみと聞く 庭内の裸木の雪とけ始めて 午後の日ざしにしきりと雫す

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴42 「かな、いいものをあげよう。 桜の鈴だよ。ほら、いい音がする だろう」 「リーン・リーン・リーン」 校長先生が鈴をふると、鈴虫が鳴 いているような音色が、あたりに ひびきわたりました。 「かな、この鈴をふるとね、花や 小鳥とお話がで…